よくある質問

渕レディスクリニック(以下、当院)で行っている「NIPTに関する遺伝カウンセリング外来」(以下、NIPTカウンセリング外来)や当院で実施しているNIPTについて、よくある質問と回答をまとめました。
ここに記載している内容は、あくまでも当院の情報です。他の医療機関での遺伝カウンセリング受診やNIPTを検討されている方は、その医療機関の情報を必ずご確認ください。

このページへのリンク設定、ここに案内している内容の転載や修正・加筆などの二次利用は堅くお断りします。
Q1 「NIPTカウンセリング外来は、夫婦で受診できますか?」
当院の遺伝カウンセリングはご夫婦・カップルでの受診を推奨しています。ご主人(パートナー)の仕事や体調などでご夫婦そろっての来院ができない時は、妊婦さんおひとりの受診も可能です。ただし、受けた検査の結果やその後の胎児の状態によっては、ご夫婦そろっての受診を依頼することがあります。
Q2 「NIPTカウンセリング外来では、相談だけでもいいですか?」
当院のNIPTカウンセリング外来では検査を強要することはありません。まずは相談だけでもかまいません。遺伝カウンセリングではNIPTだけを説明するのではなく、先天性疾患やその他の出生前検査の選択肢、それぞれの検査の原理や限界なども合わせてお話します。妊婦さんやご夫婦のご心配やお悩みについてもご遠慮なく相談ください。
Q3 「NIPTは、NIPTカウンセリング外来受診と同じ日に受けられますか?」
当院では NIPTカウンセリング外来受診の翌日以降にNIPT(血液検査)を実施しています。頻回の来院が面倒に思われるかもしれませんが、当院でカウンセリングを受けたあとにご夫婦・カップルで再度十分検討していただく時間を設けるためです。ご了承ください。
遠方などの理由でどうしても無理な方はネット予約の際に、お申し出ください。
Q4 「NIPTで胎児の性別は分かりますか?」
性別は分かりません。当院を含め、日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会によって認証された医療機関で実施されるNIPTの対象疾患は、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーです。性染色体(X染色体、Y染色体)は調べません。
Q5 「NIPTは、何週で受ければ間に合いますか?」
A5 NIPTなどの出生前検査を検討される方の中には、人工妊娠中断の選択肢を視野にいれて相談される方もいるかもしれません。
NIPTは非確定検査です。結果が「陽性」だった場合は確定検査のために羊水染色体検査が必要になります。そのようなケースを考慮して、当院ではNIPTを受ける時期として「妊娠10~妊娠15週前半」と案内しています。
人工妊娠中断を考えていない方は何週で受けてもいいですし、あるいは、検査を受けないことを検討されてもいいのかもしれません。
Q6 「NIPTは、何週に受けるのがいいですか?」
当院で実施しているNIPTは、妊娠10週以降で受検することが可能です。検査の原理としては妊娠9週以降であれば精度に違いはないとされていますが、自然妊娠の場合は分娩予定日が修正されることもありますので、分娩予定日が決定しているであろう妊娠10週以降としています。
Q7 「NIPTを受ける場合に費用はどれくらいかかりますか?」
当院ではNIPTを受ける場合、検査料(血液検査)として95,000円(税込)かかります。別途初回の遺伝カウンセリング料として5,000円(税込)が必要になります。NIPT検査料は検査を受けた当日(NIPT用の採血をした日)にお支払いいただきます。NIPTの結果をお話する際には再診料などはかかりません(検査料に含む)。
Q8 「もしNIPT受検後に流産したら、検査料金は戻ってきますか?」
仮にNIPT受検後に流産が分かった場合でも、検査費用は返金されません。そのため、当院ではNIPT(血液検査)の実施前に経腹超音波で胎児の心拍を確認しています。当院でのNIPTが妊娠10週以降である理由の一つに、自然流産の可能性がその前の時期と比較して少なくなるということもございます。
Q9 「もしNIPTの結果が陽性だった場合、その後はどうなりますか?」
当院のNIPTカウンセリング外来では、(NIPTを受ける前に)結果が陽性だった場合や判定保留(かなり稀)だった場合にどのような可能性が考えられるか、その後どのような選択肢があるかについて説明しています。NIPTは非確定検査ですので、確定検査である羊水染色体検査が必要です。その場合は基幹施設である長崎大学病院にご紹介し、羊水検査を受けることになります。羊水検査の費用は追加で負担はかかりません。NIPTカウンセリング外来の担当者が詳しく説明しますので、理解するまでお尋ねください。
Q10 「検査会社はどこですか?日本国内で検査をしていますか?」
GenTech 株式会社 かずさラボラトリー (千葉県) で検査を行っております。
Q11 「NIPT認証(認定)施設と非認定施設の違いはなんですか?」
非認定施設のNIPTの特徴は、検査前の専門的な遺伝カウンセリングが不十分である場合や、検査の妥当性が評価されていない疾患に対する検査も行われていることです。また、受診当日に血液検査を実施し結果はメールや郵送といった方法をとっていることが多く、NIPT受検後のカウンセリング体制も不十分であることがあります。
しかし、非認定施設を受検した妊婦からは、出生前検査について、平等な情報提供、身近な施設で年齢制限なく受験できることを望んでおり、妊婦が非認定施設にいかなくて済むように、情報への容易なアクセスや、現実的な遺伝カウンセリング・検査体制の構築が望まれていました。それを解決するために、日本医学会が認証制度を開始し、すべての不安を抱える妊婦に対応できるように、遺伝学に精通した医師が十分な遺伝カウンセリングをできる体制を構築しています。
Q12 「NIPT認証施設では3種類のトリソミーしか調べないのはなぜですか?」
常染色体(1番から22番)のトリソミーのうち、一般的に産まれることができるのは21/18/13トリソミーです。他の常染色体のトリソミーも起こりえますが、一般的には着床に至らないか妊娠初期に流産することが多いです。
Q13 「他院で妊婦健診を受けていますが、NIPTカウンセリング外来を受けるこはできますか?」
当院のかかりつけでない方でもご予約・受診をすることが可能です。専用予約サイトからご予約下さい。
その際のかかりつけ医療機関からの診療情報提供書は不要です。
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